部活動・部誌紹介

「学びネットあいち」では、愛知県高等学校文化連盟専門部の活動を紹介しています。

平成24年度 文芸専門部の紹介

□名古屋高等学校 : 『文學帳』 第四号   □愛知県立国府高等学校 : 卵と雛の突然変異
□愛知県立時習館高等学校 : COSMOS   □愛知県立足助高等学校 :  R(ルート)153
□愛知県立安城高等学校 : ユニコーン   □愛知県立惟信高等学校 : HOLLY
□愛知県立岡崎北高等学校 : 青雲   □愛知県立成章高等学校 : イナカプレス
□瀧高等学校 : 虚飾の檸檬   □愛知県立豊橋東高校 : らくがきちょう
□南山高等学校女子部 : On Monday   □愛知県立西尾高等学校 : 篝火/つれづれ
□愛知県立半田商業高等学校 :  Hydrangea   □愛知県立明和高等学校 : るねっさんス。白い壁

 『文學帳』 第四号

名古屋高等学校
名古屋高校文学部現代部門は数少ない男子校の文学部として、「手にとって読みたくなる部誌」をモットーに余りある力を文学部部誌『文學帳』に総力を注ぎ込んでいます。
この我が部の部誌の特徴である、抽象的なテーマ、評論に加え、今号は文学部独自の企画のルポルタージュを掲載しています。
具体的には、文学部員の俳句の鑑賞・批評力を鍛えるべく独自の企画の一つとして、作者を隠した著名な人の無名な俳句と、同じテーマで素人が作った俳句を比較し、2つのチームに分かれて討論を行う「俳句批評ゲーム」のルポルタージュを収録しています。
また、今号の部誌のテーマの一つである「異常な日常」、日常に潜む異常は、部誌の表紙にある日常風景にも隠れています。この部誌の帯を一度めくればそこには…!

二年 枩浦良紀



卵と雛の突然変異

愛知県立国府高等学校
国府高校文芸部は文化祭での販売を目的とした部誌と、卒業の華向けたる身内部誌の年二回の部誌発行、更に月一度の頒布用フリーペーパー発行が主な活動です。活動日は毎週水曜日。部員は少数ながら皆がかなりの能力を秘めた精鋭たちで、和気あいあいと活動しております。
 部誌『卵と雛の突然変異』、通称たまひよは製本を業者に依頼している為、県下屈指のクオリティに仕上がっているのが自慢の一つ。加えて、あらゆるジャンルを内包する多様性が非常に面白いところです。一、二年生だけでなく、三年生も無い時間で必死に作品をあげて下さいました。流石と言うべきか、素晴らしい作品ばかりです。今回の部誌には、地方の文学賞で受賞した作品も収録されています。
 製本は業者に頼んでいるものの、それ以外の作業はすべて部員だけで行っております。ページ数が多い分、印刷をはじめとする幾多の作業は熾烈なものとなります。誤字、脱字のチェック、落丁、乱丁のチェックは入念に行わねばなりません。
今年の文化祭も例年通り売れに売れました。当然とでも言わんばかりの様子に、手ごたえを感じさせられました。好評である、と。今後も部員一同、切磋琢磨、そして何より楽しんで活動をしていく所存です。

二年 北河 佳隆




COSMOS

愛知県立時習館高等学校
『COSMOS』は創刊から五十年を越えた、伝統ある部誌です。時習館高校文学部では、春に卒業生と新入生に配布する通称『春コス』、夏文化祭にて一般販売される通称『夏コス』、以上の二種類のものを発行しています。作品のジャンルは、小説、イラスト、詩、俳句、短歌と幅広く、皆の思いのこもった、個性溢れる作品が揃っています。年二回、時には特別号も発行することもあります。
 春コス製作の全過程と、夏コスの印刷・紙集めは部員の手作業、夏コスの製本は業者の方に依頼しています。自らの手で作業を行い、誤字・脱字や乱丁・落丁など、ミスがないか、注意を払って再三の確認を行っています。
また、部誌の発行後には、批評会を開き、イラストを含めた全ての作品に対して、部員が一人ずつ意見を出していきます。良い点だけでなく改善点も細かく指摘します。批評されて自分の作品について知ることができるのはもちろん、他人の批評を聞いたり、他人の作品を批評したりすることによって見えてくるものも沢山あるので、とても有意義なものです。また、批評会の内容は全てノートに記録し、今後に生かすことができるようにしています。
COSMOSは、半世紀の歴史を持つ、伝統ある部誌です。文学部一同、この歴史を守り、育て、伝えるため、これからも創作活動に誠意を持って取り組んでいきたいと思います。

二年 山本真生




R(ルート)153

愛知県立足助高等学校
愛知県名古屋市から長野県塩尻市を結ぶ国道沿いに足助高校はあります。その国道の名前、国道一五三号線の名前から部誌のタイトルを付けました。今年度からリニューアルしています。
各号によって、「卒業」「自己紹介」「オリジナル」など、テーマを決めて作成しています。
 他にも、文化祭では企画を立てて文芸部の活動をアピールしています。今年からはラジオの放送を始めました。アニメや漫画の話を盛り込みつつ、番組を構成し、好評を博しました。これからも、新しいことに挑戦していきたいと思っています。

二年 小林莞奈



ユニコーン

愛知県立安城高等学校
ユニコーンは、私たち安城高校の文芸誌です。創刊は、一九八六年(昭和六十一年)で、今年で二十七年目を迎えます。年六回の発行で、文化祭の時には、創刊号から全てのユニコーンを展示し、卒業生の先輩たちにもみてもらっています。
今年の文化祭号は、一三八号にあたり、一人三ページほどを担当し、「夏・和服・探偵」のテーマで書きました。この他に、個人誌を発行しています。小説・詩・イラストと自分の好きな分野で挑戦しています。最近では、イラストを描く人が多いのですが、これからは、韻文にも力をいれていこうと思っています。

二年 大河内 真子



HOLLY

愛知県立惟信高等学校
惟信高校文芸部の部員は現在二十三名。一年が七名、二年が九名、三年が七名です。「文字書き」もいれば「絵描き」もいます。どちらもできるすごい人もいます。
活動は週二回で、火曜はミーティング、木曜は顧問がいないため自主活動です。(が、あまりやっていません・・・・)
作品の発表は年に三回で、夏季と冬季にお題を決めて作る文集と、代々受け継がれた「HOLLY」という名前の部誌を作っています。「HOLLY」とは惟信高校の生け垣に使われている柊(ひいらぎ)の英語名で、校章のデザインにも使われています。部員の中には創作初心者だった人もいましたが、活動するうちにだんだん慣れていきました。今年は合評会や読書会を開いて、一つの作品にもいろいろな読み方があることを知りました。
まったりとしたゆるい空間と時間を共有し、とりとめもない話をしながら、元気よく部活動を楽しんでいます。 (二年 中村和音)





青雲

愛知県立岡崎北高等学校
私たちの部では文字フォントの指定はありません。それぞれが自分の書く内容に合ったフォントを選んでいます。そのため一度読むだけでも雰囲気が掴め、楽しみやすい。さらに私たちが目指しているのは一度目だけではなく、二度目も楽しめる物語。そんな物語を作り上げるために、今回の青雲では過去の反省を含めて「仮締切」というものを作り、締切を早めに設定することで、一時完成後も部員同士で読みあって改善し、作品のレベルを向上させました。
 青雲の発行後には部活の時間に批評会を設けています。悪い点、改善点を中心に批評しあい、次の作品に生かします。ここでは先輩後輩関係無く、文芸部員の一人の作品として厳しく批評をしています。
 部員全員が一人ひとりの作品レベルの向上に貢献できる、部活動体制をこれからも築いていきたいと思います。  二年 森穂乃香



イナカプレス

愛知県立成章高等学校
我が部は新入部員ゼロという危機的状況の下、今年度の活動がスタートしました。2年生だけで仕上げた学校新聞『成章タイムズ』の効果か、貴重な金の卵のごとき1年生が入部してくれました。これに勢いを得て、文芸に触れ、少しでも興味を示してもらおうという気持ちで「成章祭」において部誌イナカプレスを発行しました。その気持ちも届いたのかたくさんの人に手にとってもらう事ができ、最近新たに二人部員が増えたのはとても喜ばしいことです。
部誌は毎年2冊制作しています。部員の個性炸裂の総合雑誌となっていますので、きっと楽しんでいただけると思います。

二年  小久保貴史



虚飾の檸檬

瀧高等学校
今回の部誌は「虚飾の檸檬」というタイトルにしました。部員全員で考えました。神秘的なタイトルです。
瀧高等学校文芸部では、現在年に二度部誌を発行しております。その為に毎週金曜日に部員全員が集まって活動をしております。
今年は昨年とは違い、詩の方にも挑戦してくれた方がいて新しい挑戦をしつつ従来の小説の方もファンタジーから恋愛などの幅の広いジャンルの小説が集まりました。

二年 上田悠貴



らくがきちょう

豊橋東高校
豊橋東高校文学部では、新学期と文化祭の年二回、部誌を発行しています。
部誌に特定のタイトルはなく、毎回お題と一緒に部員全員で決めています。また、製本作業も全て自分たちで行っています。
今回の部誌「らくがきちょう」は、文化祭で配布したものです。二年生の部員が多く、ページ数も全体的に増えたため、お題冊子、一・三年冊子、二年生冊子の三冊構成となりました。製本作業が大変でしたが、その分思い入れの強い冊子でもあります。内容も個性あふれる作品が集まり、充実したものになっています。
冊子配布後は反省会を開き、良かった点や改善すべき点を話し合い、今後の冊子作りで活かすようにしています。今後も、多くの人に楽しんでもらえる部誌を作れるよう、精進していきたいと思います。

二年 中村 梨沙



On Monday

南山高等学校女子部
私達文芸部は、毎週木曜日と金曜日に活動しています。主な活動内容としては、タイトルを書いて交換し、もらったタイトルで小説を書くタイトル交換や、指定された三つの言葉を取り入れて小説を書く三題小説などがあります。他にも、色々な新しい方法を取り入れ、文章力の向上を目指しています。
また、毎年文化祭で部誌販売と展示発表を行っています。部誌販売では、秋に発行する秋部誌「黎明」と「うつけもの」を販売し、テーマを決めて書く春部誌は配付しています。展示発表では、今年は本屋大賞について調べました。
部員は十五名と少ないですが、縦横のつながりを重視して、アットホームに、楽しく活動しています。

一年 近藤 杏名

←今年の春部誌
全員「いつもと同じ月曜日だった」から書き出す、一文指定でした。



篝火/つれづれ

愛知県立西尾高等学校
西尾高校の文芸部は、和やかな雰囲気で定期的に活動をしています。お題といって、テーマを決め、イラストや小説を書くことが中心です。兼部も多いなか自分たちでいろんな企画をたてて地道に活動しています。
そんな私たちは、特別号も含め、年四回ほど部誌を作成しています。毎回「篝火」「つれづれ」の二種類の発行となります。
文芸班は「篝火」に小説や詩、俳句などを、漫画班は「つれづれ」に漫画やイラストなどを掲載しています。ともにいろんなジャンルの作品があり、部外投稿者もいて、とてもにぎやかな部誌になっています。
二年 中村衣里菜



Hydrangea

愛知県立半田商業高等学校
半田商業高校文芸部は、週二回の活動で、俳句・川柳、短歌、詩、散文、エッセイなど幅広く取り組んでいます。今年は一年生が五人入部し、活動の原動力となりました。部誌は毎年、学校祭に一度発行し、収録内容は春から秋までの作品となっています。また、今年は文化祭までの準備期間が短く、今までの予定より早く仕上げなければならず、苦労しました。
今回の部誌は子供でもない、大人でもない今の私たちにしか感じられないもの、「高校生である、私たちらしい作品づくり」を意識しました。
これからもその時、その時の自分を大切にして、作品を創っていきたいと思います。
部誌のタイトル「Hydrangea」は、和訳すると「紫陽花」。あじさいは土壌や空気、開花日数などで咲く花の色が少しずつ違います。誰一人として同じ感性の人がいないようにこの作品集も、今後もっと色鮮やかに表現していきたいなと思います。

二年 榊原佑華)



るねっさんス。白い壁

愛知県立明和高等学校
 
今年は部員数が三年二人・二年三人・一年一人と少し寂しいですが、部誌の賑やかさは以前と変わりません。
私達は年に二回「るねっさんス。」、三回「白い壁」を発行しています。「るねっさんス。」はお題つきであるのに対し、「白い壁」はお題がないのでそれぞれの部誌で違う創作活動が出来るのが楽しいところです。
活動は基本的に個人に任せており、普段特に集まって作品創りをすることはありませんが、部誌印刷などの活動は和やかな雰囲気のもと行っています。
今年は部員のみならず、一般の人にも作品を投稿してもらおうと、「一般投稿」枠にも力を入れています。その甲斐あってか、毎回多くの方に作品を投稿していただき、有難い限りです。人数は少ないものの、部員数の多い学校の部誌に負けないクオリティの部誌をこれからも作っていきたいと思っています。
 また、活動場所が同じ美術部・漫画研究部との合同部誌「Gordon氏」を年に三回発行しています。他の部活とのコラボ作品等、部員・読者ともに楽しめる作品を載せています。 

中根みらの 二年




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